2023年10月7日

長年の高齢女性のお客さんが「キャッシュカード詐欺」の被害にあってしまった。植木の剪定に伺ったらパトカーが登場。前日夕方、「あなたの（銀行）口座が振込詐欺に使われました。口座保護の為キャッシュカードの暗証を変える必要があります」との電話があった。その後、銀行員・警察官・弁護士を名乗る人物から立て続けに電話があり、自宅に来た男に都銀・郵貯銀行のキャッシュカード２枚を渡してしまったという。

暗証番号聞く「受け子」に「番号を変えると後々分からなくなってしまう」と断ると、「受け子」は親切そうに「今の暗証番号を逆読みにしたらどうですか？」と言う。その言葉につい納得してしまい、言われるまま印鑑を取りに部屋に戻った。戻されたキャッシュカードの「中味が違う」と分かった時には「受け子」の姿はない。「変だ」と感じた２時間後、都銀と郵貯銀に「口座凍結」の電話をした。しかし、その時すでに都銀から50万円、郵貯銀から10万円が引き出されていたという。都銀は逆読み暗証番号で引き出され、郵貯は暗証番号が分からなくても通帳番号が合っていれば10万円は引き出せるらしい。

被害総額60万円。「殺されなかっただけ良かったかも」と被害女性は言うが、夫が入院中でいつ亡くなるかも分からない状態が続く毎日。葬儀やお墓のことで頭が一杯の時につけ込む詐欺師たち。まったく、嫌な世の中になったものだ。

2023年3月1日

1972年「沖縄密約」問題を国会で取り上げた横路孝弘氏が82歳で亡くなり（2月2日）、そのネタ元だった西山太吉氏がその20日後91歳で亡くなった。駆け出しの週刊誌記者だった僕には思い出深い人と事件だった。その後密約の存在は米国の公文書で裏付けられたが、ジャーナリズム、取材手法、ネタ元の保秘といったイロハのイを考えさせられた出来事だった。そこで前々から気になっていた『渡邉恒雄　メディアと権力』（魚住昭著、講談社）を読み返した。戦前の日本共産党、戦後の山村工作隊、中核自衛隊から、宇都宮徳馬氏が名誉棄損で『読売』を訴えた売春疑獄報道、金大中拉致事件、自民党戦国史、ロッキード事件、金環食＝九頭竜ダム4人組（児玉誉士夫・中曽根康弘・渡邉恒雄、氏家斉一郎）、中部読売新聞発刊、ドラフト破りの江川問題……かつて僕も取材した事件の「知らなかった裏面」がしっかりと書き込まれている。ロッキード事件発覚後『読売』内部からの情報で渡辺氏のマンション購入の経緯を調べたことを思い出した。記事にできるだけの取材はできなかったが、こちらの動きを察知したのか渡辺氏から永田町の中華料理店に呼ばれた。当方は社長と編集長と私、先方は渡辺氏と配下の政治部4キャップ（官邸・平河・野党・霞）。「政界の動きで分からないことがあったらいつでも4人のキャップに聞いてくれ。キャップは何でも教えてやってくれ」と言い放った。４人のキャップには長くお付き合いをしてもらったが、なにか気になってネットで検索してみると親しかった２人のキャップも反ナベツネ派だった複数の社会部記者も鬼籍に入っていた。「寝んねんコロリ」か「ピンピンコロリ」だったかは分からないが、みんな過去の話、昭和が歴史になってしまっていることを実感した。

2022年6月15日

「白い車が迎えに来て、黒い車に乗って帰ってくる」――わが少子高齢化・独居者多数住宅地の現状をこう表現した知人がいる。なかなか軽妙洒脱な表現だと感心した。確かに、毎日のように救急車がサイレンを鳴らして入って来る。先日も近所の知人を迎えに来た。幸い黒い車に乗って帰ってはこなかったが、長期入院は避けられず、退院しても一人暮らしは無理だという。となると介護施設に直行か、また空家が増える……

という自分も、後期高齢者となったとたんに体力の衰え、疲労の抜けの悪さを実感し始めた。しかしそのおかげで、後期高齢者医療保険のありがた味も感じている。長年の付き合いである腰痛の機嫌が悪く、整形外科に行って坐骨神経ブロック注射をしてもらい、痛み止めの錠剤と胃腸薬、ロキソニン入りの湿布薬をもらった。自己負担は調剤薬局への支払いと合わせて、たったの880円也。マツモトキヨシでバンデリンを1本買うより安い。病院、クリニックの待合室が老人ホームの談話室状態になる訳がよく分かる。
甥が、自身の母親の召天記念の日に「個人的に紫陽花を飾る日です」と書いていた。毎年毎年カレンダーに印が付くメモリアルデーが増える。これも齢を重ねた証左だろう。

2022年3月8日

『朝日新聞』に『be』という別刷り週末版がある。昨年は小池真理子さんの連載エッセー『月夜の森の梟』が楽しみだった。彼女は昔『日刊ゲンダイ』の編集部に出入りしていて後に妹さんが社員になったので懐かしく読んでいた。その連載が終わって『be』の楽しみが無くなっていたが、１月から『週刊ポスト』の駆け出し記者だった頃に知り合った井口民樹さん（本名：井口隆史）が毎週登場している。
【私が近くの大学病院脳神経内科で「ALS（筋萎縮性側索硬化症）」と宣告されたのは2019年11月だ。84歳だった】という衝撃的な書き出しで始まった『それぞれの最終楽章／84歳で難病「ALS」に／ジャーナリストがつづる闘病記』。井口さんは『週刊ポスト』の創刊直後からのフリーランスのアンカーマンで、われわれフリーランスの記者が取材して書いたデータ原稿を編集部のコンテ（筋立て）に従って原稿をまとめ上げる役割だ。ポストでは人気連載「衝撃の告白」などを任されていたので、事件や政治経済など〝硬派〟記事の取材が多かった私は直接仕事する機会は多くなかったが、その筆力を尊敬していた。その後『週刊新潮』の「黒い報告書」の常連ライターとなったのも筆力のなせる技。一方では「丸山ワクチン」を世に広める仕事をしていた。その井口さんが徳田虎雄さんと同じ病の床にいる。そんな情報ばかりが入ってくる年齢になった。 

2021年９月14日

80年前の戦争責任が曖昧にされた後遺症なのだろうか。政治家、知識人、とりわけマスメディアの「軍隊用語」乱用に言いようのない違和感を感じている。コロナ禍を報じる新聞TVに「有事」「平時」「コロナとの戦い」「野戦病院」etc「軍隊用語」がお気楽に使われているのだ。同じ違和感を持つ方がいた。『朝日新聞』の「声」欄（9月6日付）に兵庫県の前田輝夫氏（81）のこんな投書が掲載されていた。
【（略）しばしば「野戦病院」という言葉が使われているが、この言葉を耳にして胸を痛める人間がいることも、忘れないでほしい】【あの戦争を想起させる言葉には、慎重であってほしい】

『毎日新聞』には【ウイルスを敵とみなし、感染症対策に「野戦病院」といった戦争用語を当てはめる言説がメディアを含め、社会にはびこっている。そのことの危うさについて、東京学芸大の石井正己教授（日本文学）が毎日新聞に寄稿した】（9月10日付）

マスコミ業界、特に新聞社では今でも「軍隊用語」が普通に使われていることは部外者は知らない。例えば新人記者は「兵隊」と呼ばれ、大事故などの際の取材拠点は「前線本部」と言う。「遊軍」記者が社内外をうろつきまわり、チーム取材で現場に向かう記者は順番に「1番機」「2番機」と呼ばれる。業界用語といえばそれまでだが、「平和」「非戦」を訴える大新聞社の社内では時計の針を戻したような言語が無自覚無意識で使われているのだ。

「赤紙」 も健在だ。新聞社が使う「赤紙」はもちろん1銭5厘の召集令状ではない。販売店が拡販のために無料で配る新聞のことだ。また、最近は死語となっているようだが「全舷（ぜんげん）」という言葉もずっと使われていた。新聞の休刊日の前日、全員が休み部署ごとに泊まりがけの宴会を行なうのが「全弦」だが、その語源は大日本帝国海軍時代、寄港地で乗組員の半分が上陸して休暇を取る「半舷上陸」で、戦後それを転用して「全舷」と称した。

反戦平和のトップランナーのような新聞社内でふつうに「軍隊用語」がまかり通る言行不一致。スポーツ記事などでは「日の丸飛行隊」なんて大見出しが使われる。してみると大新聞TVが一番の「好戦屋」なのかもしれない。なぜなら大新聞TVにとって「人の不幸は自分の幸せ」だからである。自戒を込めてそう思う。

2021年3月4日

知人が八丈島に移住、民泊を経営することになったので２月28日から２泊3日の予定で八丈島に行ってきた。羽田⇔八丈島は55分。あっという間に富士火山帯の火山島に到着。早速1,800人が「島流し」された史跡観光をした。流刑人は源為朝、宇喜多秀家が有名だ。豊臣秀吉の五大老の1人秀家の菩提寺は宗福寺。住職は為朝の子孫だという。34歳で妻・豪姫（前田利家の娘で秀吉の養女）らと「島流し」されて亡くなった。島には故郷・岡山を向いた2人の像が建てられている。

島には第2次大戦末期に造られた人間魚雷・回天の出撃拠点が2カ所残っている。そのひとつが底土港近くの格納庫跡。大本営は本土決戦に備えて陸軍12,000人、海軍4,000人を配置、人間魚雷による自殺攻撃を企てたが出動はせず、戦後米軍の命令で爆破されたという。

２日目は底土港近くで海釣り。ムロアジ狙いだったが波風が強く岸壁近くには寄ってこないのでイシガキダイ釣りに挑戦。イシガキダイ、カゴカキダイ、ソウシハギなどを吊り上げ、刺身と塩焼きで一杯！

島には７つの町営温泉があり誰でも300円で入れる。少し茶色で塩分の強い60度の源泉は身も心も癒してくれる。入浴後はうまい焼酎を飲み、島寿司（ズケ）、アシタバの天ぷら、クサヤ等々の島味を堪能。帰りは春の嵐でANAは全便欠航。結果３泊４日の旅となったが満足マンゾクの旅でした。

知人の高橋晃雄君は一般社団法人「自然体験活動応援会」の代表理事で、自然体験サポートをメインにした民泊『リュックザック』を４月から始める。東京都の緊急事態宣言が解除されたら「品川ナンバー」の車が走る東京都・八丈島でコロナ疲れを癒してください。

2021年2月15日

誰しも歳をとるにつれ自分のルーツに関心が向くようだ。傘寿を過ぎた従兄弟からの年賀状に「松尾家とキリスト教について知りたい。資料があったら送って欲しい」と書いてあった。手持ちの資料をコピーし、たまたま別の親族が送ってきた文献資料を見ていたら、「この際、ちょっとまとめてみようか」という気になった。把握しているだけで親戚親族に15人の牧師が生まれたと聞いている。13年前に自分史を書いた時に「父の先祖は隠れキリシタン（潜伏キリシタン）だったのではないか」との疑問を持ったが、調べてみるとそれほど由緒ある家系ではなかった（全文続きはブログ「ネコヒカリ」で）

2020年12月31日（木）

新型コロナ元年、やっと大晦日を迎えました。やれやれ、なが〜い一年でした。身内・知人、近所からも感染者が出なかったことは幸いですが、「それは単に幸運だった」という表現が適切なのではないかと思います。いつどこで誰から感染するかわからない、自分が無症状の感染者でどこかで誰かにうつしているかもしれない。来年以降もそんな不安な時代が続くと思うと、政治の閉塞感を見る以上に憂鬱になります。

今年の仕事量は昨年よりかなり減りました。「フリーランス・自営業者」にとってはコロナ禍中の「持続化給付金」は有難い制度でしたが、全国各地で公務員から新聞記者までこの制度を悪用する輩が続出、立件総額2億円超、詐欺容疑で200人以上が逮捕され、不正申告による自主返納額が80億円以上あったことは、日本社会のモラルがドン底まで落ちた象徴といえるでしょう。「総理大臣から大嘘つきなんだから仕方がない」との声も聞こえますが、この秋、古くからのお客さんが「床下リフォーム」の詐欺もどきにあい100万円近い出費を強いられたことは慙愧に堪えません。「ちょっと一声相談してくれたらよかったのに」「セカンドオピニオンを聞かねばダメですよ」と言ったが後の祭り。納税者に嘘をつきまくり私的利権をむさぼる為政者も許せませんが、高齢の年金生活者の不安をあおりだまし討ちにするような輩はもっと許せません。

「民活」「民営」から始まったネオリベラリズム（新自由主義）の潮流は、「弱肉強食の社会構造」「自助強制＝公助放棄」をより一層進め、結果として「富めるものはますます富む社会」を純化させました。新型コロナ禍をきっかけに、こうした社会構造への反省が生まれ政策の見直しがなされれば良いのですが、残念ながら事態はさらに悪化、逆行するような気がします。

来年2021年は衆議院議員選挙の年です。1億2500万国民に、「新しい生活様式」ならぬ「新しい社会様式」を生み出す知恵と力があるかどうか試されます。

2020年5月1日（金）

新型コロナ自粛の日々ーーベント芝のエアレーション・草取り・施肥が終わり緑の絨毯を眺めているとき「DUSKIN」のチラシがポスティングされた。メインタイトルは「厄介な雑草のことならダスキン トータルグリーンに‼」。「雑草対策1 庭木や芝生を枯らさず、雑草を目立たなくします！」とある。年3回の定期管理（薬剤散布）で費用は税込29,700円也。

値段はさておき「初回、草抜き後に薬剤を散布。7ヵ月後にさらに薬剤を散布……」と写真入りで説明しているが、その際、どんな薬剤撒くのか一言も触れていない。「喜びのタネまきをすること」を経営理念に掲げるDUSKIN社が、発がん物質グリホサートを成分とする「ラウンドアップ」（日産化学）を、「薬剤」と称して「他人の庭」に撒くとは思えない。そこでフランチャイズ店に聞いてみた。「薬剤は除草剤ではないですよね？」と。

すると答えは「雑草を生えにくくする成長抑制剤です」「地球にやさしく安全です」

ところが薬剤の名称を尋ねると「今は分かりません」。
おかしいですね。実際に薬剤を散布する人が名前を知らないはずがない。答えないように言われているのかもしれない。食い下がると重い口を開いた。
商品名は「モニュメントフロアブルとディクトラン」。でも、除草剤ではないと強調する。そこでネットの農薬サイトを見てみると、何のことはないこの「薬剤」は「芝の除草剤」としてゴルフ場などで使われている立派な除草剤ではないか。オーストリア、フランスなど各国が使用禁止にしている「ラウンドアップ」のような「毒性」は報告されてはない。「毒性は普通」の農薬・除草剤だが「モニュメントフロアブル」の製品安全データシートには、「長期継続的影響により水生生物に非常に強い毒性」と書かれている。改めて「ダスキントータルグリーン」のHPを見ると、そこにはこんな宣伝文句が踊っていた。

《ダスキンの雑草を減らすサービスは、除草剤で植物を枯らすのでは無く、植物が本来持っている植物ホルモンの働きで雑草の伸びを抑え目立たなくしますので、草刈りや草抜きの手間が軽減出来ます。除草剤を使わないので、庭木まわりなどの様々な場所でご利用頂けます》

「ディクトラン」の説明書には「周辺の作物や樹木に薬剤がかからないように注意して散布してください」とあるが、「根元に薬剤は散布できません」が「庭木があっても使える」と言えるのだろうか。ホームセンターで大量販売している「ラウンドアップ」の宣伝文句《雑草の茎葉にかからずに土に落ちた成分は、処理後1時間以内のごく短時間で土の粒子に吸着し、その後微生物により自然物に分解。約3～21日で半減、やがて消失します》につられて「農薬ではない」と思い込んで買いあさる人々。新型コロナ自粛の中で、自分の身を守るためには、他人の言動をうのみにせず、自分で危険性を調べて行動しなければならないことを知ったはずなのに……。

2020年3月11日（水）

東日本大震災・フクシマ原発事故から9年たった。食料と寝袋を持って宮城県登米市のボランティアセンターに行き気仙沼・南三陸の被災状態を見た後、ボランティアの人手が不足していた気仙沼市唐桑町で被災家屋の片づけや海岸の清掃を手伝った。海流の関係で岩手県の陸前高田市から家財が流れて来る。その中に「陸前高田」と書かれた野球やサッカーボールがいくつもあった。今日の朝刊記事で、千葉ロッテの新人・佐々木朗希投手が当時、陸前高田市の高田小3年生だったことを知った。祖父母と父を震災で亡くし、大船度に転居したことも知った。小学3年生が163キロの超剛速球を投げる投手に育った。9年間は長いようで短い。

この季節、なぜか菅原道真の「東風吹かば　にほひおこせよ梅の花　あるじなしとて春な忘れそ」が口を突く。今年も、庭の手入れを頼まれていた数軒が「あるじなし」になってしまった。毎年剪定している梅の花は今年も咲いて散ったが、空家となってしまった今年からは徒長枝が好き勝手に伸び3年もたつと樹形は見る影もなくなるだろう。まもなく新芽の季節。新緑は美しいが、その後の樹形を想像すると気が重い。　

2019年8月30日（金）

亜熱帯地域のような猛暑、突然のスコール。九州・西日本のような水害の発生こそなかったが、今年はとんでもない夏だった。熱中症予防のために30分に一度は水を飲み、ポカリスエット、塩分チャージタブレットを常備していても、仕事終わりにめまいがしたり、足元がふらついたり、声がかすれて出なくなることがある。これが熱中症の初期症状なのだ。頭から水をかぶり動脈を冷やして何とか医者のお世話にはならなかったが、少しずつ「体力の衰え」を感じるようになった今年の夏も終わりが見えてきた。
天敵、蜂とケムシとの戦いはまだまだ続く。しかし、ツバキやサザンカにつくチャドクガの幼虫に対しては、強力な”武器”援軍を見つけた。ネットで「チャドクガ毒針固着剤」（大日本除虫菊）というスプレーを購入。軽トラに常備しているが、なるほど強力な味方だ。スプレー一発で葉の裏に固まってしまうので、バラけて悪さをすることがない。おかげでこの夏はスプレー購入前の被害一回のみ。恒例の点滴治療も受けないですんでいる。

2019年8月15日（木）

この数カ月、訃報が続いている。最新の訃報、従兄弟の訃報はメールが運んできたが、昔ながらのアナログ的伝達もある。高校時代の友人たちと1泊旅行をした際「Mが死んだこと知っていた？」と言われた。帰宅後調べると確かに、埼玉県の公立高校の社会科教師として野球部を甲子園に連れて行ったM監督が旅行先のイタリアで突然死していたことを知る。亡くなった3日前に同期会で会ったばかりだったのに……
過日、守谷市での用事を済ました後、守谷駅近くの知人宅に立ち寄った。守谷町の初代助役で市制移行前まで町議・議長をされた方。最後の町議選の時には後援会ニュースの編集制作を依頼され、前回選挙より500票を上積みすることができた印象に残る方だった。が、門前に1枚の張り紙「新盆供養」のお知らせだった。8月15日、新盆見舞いにうかがう。

2019年7月22日（月）

SNSは朗報も運んでくる。7月6日（土）早朝、長男からのラインで孫娘の誕生を知る。里帰り出産だったため新幹線に飛び乗ったパパが名古屋を通過しているころ、宝塚の産院で二女が誕生。私は3人の孫娘のジジとなった。2日後に会った孫は息子と同じ二重瞼だった。
ところで昨今、「ホームページを見た」という新規のお客さんが多くなってきた。メールでのやりとりから現場ロケハンをした後は、提案書・見積書をメールで送ってGOサイン！　便利な世の中になったものよ。しかし、昨今の梅雨空の元では仕事がこなせず積み残し案件が週をまたぐ。順繰りに遅れていくので思い通りの段取りができず、空を見上げてストレス溜まる毎日だが、もうしばらく。次は灼熱地獄が待っている。

2019年6月26日（水）

「ハチ・ケムシ・コウオンの三重苦」の季節が到来。本日は「三重苦」の日となった。
朝からモーレツな日差しの中、植木の剪定をしていた。ツバキ・サザンカの剪定をしていた時、長袖・手袋・アームカバーで露出ゼロの服の上を、チャドクガ（茶毒蛾）が歩いたらしい。あっという間に手首から二の腕まで真っ赤な発疹が出た。かゆいことカユイこと……
キンカンを塗りまくって気分転換、梅の剪定を始めた。ほとんど剪定をしたことがないような梅3本。枝が四方八方、好き勝手、暴れ放題に伸びている。その中に剪定ハサミを突っ込んで剪定するしかない。2本目に取り掛かった時だ、右手親指の爪の下にガツン！と激痛が走った。手袋の上からのハチの一刺し！　アシナガバチが巣造り真っ最中だったのだ。
「ハチに刺されたら、30分以内に牛久のいずみ内科！」がわが家の家訓。休診日の昼休み時間だったが、院長先生は玄関を開けて待合室で待っていてくれた。ハチの一刺ショックは血圧を急激に下げる。なぜか血圧計は作動しなかったが、脈拍異常なし。すぐに、大きな注射器様の吸引器（リムーバー）で患部の血とハチの毒を吸い出してくれた。包帯を巻いて抗ヒスタミン系のステロイド軟膏と飲み薬を処方され、ホット一息。これからの季節、梅雨が終わると、秋まで「ハチ・ケムシ・コウオンの三重苦」の日々が続く。
ちなみに「いずみ内科医院」の電話番号は029-830-8655。車で30分圏内でリムーバーによる毒抜き治療をしてくれる医院・病院は他にない。少なくとも、私は知らない。

2019年6月22日（土）

「訃報はSNSにのって」――6月12日の夜、FBで甥から「友達申請いただいて早速の連絡がこんな話で申し訳ないのですが、先ほど父から電話があり……」と、姉の突然死を知らされた。昔は「深夜早朝の電話はよくない知らせ」が通り相場だったが、SNSがコミュニケーション手段の主役となった今日は「訃報はSNS」が定番となっているのだ。 

実はこのフレーズは、書棚にある『戦争はラジオにのって』（マルジュ社）からのパクリだ。文化人たちがどのように戦争に参画・協力・扇動したかを、史料をもとに掘り起こした力作。著者はあとがきで「1941年12月の文化人たちの言動を明白にすることは、彼らを誹謗中傷するのが目的ではない。1940年代のような社会状況が再現されようとしている現在、その最高に巧妙な手口を見破る目を育て、かつての文化人のような言動を、また彼らに似た新たな文化人の出現を、拒否するためである」と書いている。34年前のこの言葉が「令和元年」の社会状況を鋭く突き刺している。 

2019年6月11日（火）

梅雨の晴れ間、雲行きを見ながら自宅勝手口のロータリー網戸設置の手順を考える。

今年上半期は例年になく忙しかった。一軒で総量2㌧に達した植木伐採・枝葉刈込・草刈から、鉄製フェンスの撤去・アルミフェンスの設置、木製濡れ縁の改修、玄関ドアの修理塗装、ドアノブ交換、雨戸の修理、壁紙・網戸の修理と貼り替え、窓の清掃・すだれの設置、レンガベースのガーデンリフォーム、花壇作り、姫高麗芝の貼り込み、植木の剪定刈込は多数、断捨離サポート、お墓の草取り、家庭菜園の夏野菜植え付けと支柱建て、屋根に引っかかった凧の回収、鳥の巣・蜂の巣の撤去、パソコン通信障害の対応etc、いろいろありました。新規の依頼主の中にはジャズピアニストや作家さんもいました。

営業品目がだんだん「よろず便利屋」らしくなってきたような気がします。おかげで頭と体がバランスよく使われているのですが、３ｍの三脚ハシゴから滑り落ちないように、刃物で指を切らないように、蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こさないように、気を使って日々暮らしています。梅雨が明けたら本格的に熱中症対策をしなければ！