ウッドデッキと敷レンガで和風モダンの庭リフォーム 

茶室と蹲(つくばい)がある和風のお庭。竹垣で囲まれた快適空間を作り出していましたが、悩みの種が雑草でした。写真の上段左のように夏は膝丈ほどに生え茂ってしまいます。これでは快適空間が藪蚊に占領されてしまうので「根本的な雑草対策」を講じました。主庭にコンクリートのタタキを作り、その上に7畳程のウッドデッキを作りました。デッキの三方を敷レンガ(680枚)で囲い、建物に沿って庭に向かう犬走の敷石周辺は「固まる土」を全面的に敷きました。庭の凹凸の修正、小石の撤去、雑草抜き取り作業が大変でした。

天候不順もあり足かけ1カ月の作業となりましたが、仕上がりは上々と自己満足しています。施主さんご夫妻も大変喜んでくださいました。 

ウッドデッキはお庭のリビングルーム

建物・家族構成・庭の雰囲気に合わせてオンリーワンのデッキや花壇、フェンスを作ります。悩みの種の雑草対策は敷レンガか、固まる土(商品名「まさ王」)の散布が最適です。

下の写真:上段左は2019年3月、ジャズピアニストの自宅庭に花壇を作り人工木のフェンスを設置。2枚目以降は過去に制作したブドウ棚、ウッドデッキなどのリフォーム写真です。

「庭園管理士」の知識を生かした植木の剪定と刈込

新興住宅地も40年たつと旧市街地になります。当然、住人も「旧住民」となり、子供たちは巣立って老人夫婦家庭、独居老人家庭ばかりが目立ちます。若い頃は春夏秋冬、刈込バサミ、電動トリマーで庭木や垣根の手入れ、草刈をしていたお父さんたちも、定年→年金生活→やることなし→体調不良→ダウン……の道をたどり始め、門かぶりのマツやマキは荒れ放題、ツゲの垣根もザンバラ髪状態となってしまいます。そこで「猫の手」にお声がかかることになる訳ですが、皆さん、植木の剪定・刈込は表面(おもてづら)ばかりで、こんがらがった枝や弱々しい枝を内側から掬(すく)うことをしていません。その結果、内側の枝が混んでしまって風通りが悪くなり、害虫がはびこり樹勢を弱めます。ところがみなさん殺虫剤・農薬を必要以上にまき散らし、さらに樹木と土壌の力を弱めるという悪循環に陥っているのです。『ガーデンハウス・猫の手』は、3年後の樹形を想定しながら大胆に剪定します。その結果、弱っていた木々も刺激を受けて元気溌溂としてきます。

「除草剤」は使わないで、雑草は1本ずつ抜きましょう!

戸建て住宅の悩みは庭の「雑草」です。植木の手入れに行くと足元の雑草が黄色く枯れ、土がカサカサになって地力がなく、元気がない植木が気になります。除草剤を使っているのです。ホームセンターには様々な除草剤が安く大量に売っています。「すばやく効いて芝生にやさしい除草剤」とか「人畜毒性が低く土壌・環境中に残らない除草剤」などのコピーに釣られて買っていく人が多いようです。そんな方には除草剤(成分グリホサート)について話すのですが「え! 除草剤って農薬なんですか」と聞き返されて驚くこともあります。

 

除草剤推進派は「ラウンドアップ(商品名)などの除草剤には、ベトナム戦争で使われた枯葉剤の成分(エージェント・オレンジ=ダイオキシン類2,4,5-Tと2,4-Dの混合剤)は入っていない。だから安全」と言いいます。当時、枯葉剤の最大の製造企業がモンサント(現バイエル)とダウ・ケミカル(現コルテバ)だったことは事実ですが「米国の作戦終了で余った枯葉剤を薄めて民間に売っているのではない」と言うのです。確かにモンサントが、当時他社が特許を所有していたグリホサートに除草効果があることを発見したのは1970年。1971年に除草剤としての特許を取り、ラウンドアップとして販売し始めたのが1974年。1962年に始まった枯れ葉剤空中散布(ランチハンド作戦)は1971年5月に終了したので、時代がずれているという(印鑰智哉氏=いんやく ともや=日本の種子を守る会・事務局アドバイザー)

 

それはともかく、WHOの外部研究機関「国際がん研究機関(IARC)は2015年、除草剤グリホサートを「発がん物質」というカテゴリーに指定しています。また、フランスの最高裁判所は2009年、ラウンドアップの「生分解性できれいな土壌を残す」という広告を虚偽広告と判決し、2018年には米カリフォルニア州の裁判所は「がんになったのは除草剤ラウンドアップのせいだ」との末期がん患者の主張を認め、製造元のモンサント社に約320億円(2億9000万ドル)の支払いを命じています。

 

モンサント社は2018年、ドイツの化学・製薬会社バイエル社に吸収され、日本国内では現在「日産化学㈱」が販売しています。しかしラウンドアップの主成分「グリホサートイソプロピルアミン塩」の特許保護期間は過ぎているため、様々な会社からジェネリック剤として同成分の除草剤が製造販売されています。例えば「クサトリキング」「草枯らしMIC」「クサクリーン」等々……グリホサートは、「安全とされる濃度であったとしても体内に入ると、腸内微生物叢を撹乱する。人間の免疫の中心である腸、そして第2の脳と言われる腸がこうやって撹乱されてゆく」(印鑰智哉氏)のです。

 

皮膚に直接触れるな」「庭木の樹冠から1m以内に撒くな」「容器はよく洗浄し洗浄後の水は下水道には流さない」……そんな危険な農薬を自宅の庭や道路に安易に撒き散らして、ご自身とご家族の健康を害さないように、雑草は1本ずつ抜きましょう。
グリホサートを制限または禁止するための措置を講じている国一覧

わが家の猫達

「猫の手」と、ともに暮らした猫たちをご紹介しましょう。順番に、慎之介、黄菜子、小助、風太、太助、ケリー、大吉、栗丸、まるこ、新八。現在同居中は、まること「さくら猫」の亜青(あお)です。 

猫の手 動画

動画は時々更新します。

他の動画をご覧になりたい方はYouTubeをクリックしてご覧ください。